救命救急科主催の解剖セミナーが開催されました!

令和6年2月11日(日)におきまして救命救急科主催の解剖セミナーが開催されました。

臨床講座(救命救急科・泌尿器科・耳鼻咽喉科等)の解剖セミナーとは、医学生が正常な体の構造を学ぶ解剖実習とは異なり、医師が手術手技の技術向上のため、ご献体を用いて解剖を行うことです。

このような解剖セミナーは臨床現場で働く医師にとって、教科書やシミュレーションソフトなどからは決して得ることができない、ご献体の解剖を通じてのみ得られる貴重な経験となります。医師のこの経験こそが、患者さんの命を救い、患者さんを合併症から守ることができます。

愛知医科大学(病院)は愛知県では2施設しか認可されていない高度救命救急センター、基幹災害拠点病院の1つです。センターとしては40年以上の歴史があり、ドクターヘリ基地病院としても20年以上安全に運航している実績があります。また2023年からは愛知県初の重症外傷センター試行施設にも指定されています。

今回、東海地区では初めて愛知医科大学(病院)にて「献体による外傷手術臨床解剖学的研究会(C-BEST)」と題した解剖セミナーが実施されました。

事故や事件など様々な理由により大きなけがを負われた患者さんに行う緊急手術の技術向上のため、救命救急で日夜、命の最前線に立ち向かっている救急医・外科医の先生方が多数参加されました。参加者は、県内外から訪れた多くの指導講師の真剣なまなざしのもと、ご献体と向き合い、限られた時間の中で手術手技の習得に努めていました。終了後には、日々の臨床現場において大変役立つセミナーであったとの声を多数いただきました。

今回のセミナーを主催しました愛知医科大学病院の救命救急科では、「だれひとり取り残さない全患者救命」をモットーに、他施設では救命出来ない重症患者救命を可能にする高度医療、臨床の疑問点を分子レベルで探求するハイレベルな研究、きめ細かい教育指導による多数の救急医輩出を目標に、日々の業務を実践しています。詳細につきましては、愛知医科大学病院救命救急科のホームページをご覧ください。
https://aichi-med-u.com/

当講座では臨床講座と協力してこのようなセミナーを実施することにより、医学および社会に還元し、医学・医療の発展に寄与するよう努力してまいります。

なお本学で行っております解剖実習や解剖セミナーは、不老会に登録され、成願された方々の尊いご意志とご家族様の支えによって成り立っております。今後ともますますのご協力・ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

目次