令和6年度不老会集いの会を開催しました!

暑かったり寒かったりと気候が目まぐるしく変わる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

愛知医科大学では、不老会会員の方と学生の交流を図ることを目的として年に一度、不老会集いの会を開催しております。コロナ禍の折、ここ数年は中止や規模を縮小しお食事なしといったご対応をせざるを得ませんでしたが、本年は5年ぶりに5月13日月曜日に覚王山日泰寺の普門閣にて通常通り行うことができる運びとなりました。

当日はあいにくの雨模様で肌寒い気候でしたが、総勢58名の不老会役員・会員の皆様にご参加いただきました。司会進行は、不老会愛知医科大学部会長の藤内美也子様が務められました。開会のことばのあと、成願(ご献体)されました不老会会員のご冥福をお祈りし参加者一同にて黙とうを捧げました。

医学部長挨拶として愛知医科大学医学部長の笠井謙次様より、来賓紹介として公益財団法人不老会理事長の久野格彦様よりそれぞれご挨拶を頂戴いたしました。

次に本学医学部の二学年次を代表して、安田百花さんよりご献体された方々及びそのご遺族様に向けた「感謝の言葉」を述べました。文章の一部をご紹介させていただきます。
「解剖実習で学んだことを生かし、将来医師として患者様のお役に立つことが、大切なご献体を提供して下さった方々、ご遺族への恩返しとなります。私たちは、感謝の気持ちとともに、その期待に応える責任を胸に、学び続けていきます」

続いて愛知医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座の藤本保志教授より「元気な食生活の秘訣-嚥下障害を知り、健康を守る-」とのタイトルにてご講演いただきました。
人間にとって、よりよく「食べる」ことは生きるための栄養を摂取するだけにとどまらず、生活の質を向上させ、ひいてはよりよく「生きる」ことにつながっていきます。よりよく「食べる」ためには、食べ物を飲み込む(嚥下する)ちからが必要不可欠です。本講演では、解剖学的に飲み込むとはどういうことかから始まり、高齢者に多い嚥下障害とは何か、日々気をつけることなどについてわかりやすく、時に笑いを交えながらお話いただき、会員の方からも好評でした。

最後に当講座教授の内藤から、不老会会員の方に向けて解剖学講座の1年間の活動報告をいたしました。会員の方に学生の教育のみならず、解剖セミナーや研究など多岐にわたる活動の一端をご紹介できました。

講演終了後は、会員と学生がお弁当を一緒に食べながらの懇談会を行いました。とても活発にお話されている班が多く、1時間では話足りないという方もいらっしゃったのではないでしょうか。

学生にとっては会員の方が献体登録しようと思ったきっかけや今の医師に望むことなどを直接伺うことができ、解剖実習で向き合ってきたご献体の崇高なる想いの一端に触れることができたのではないでしょうか。集いの会終了後、学生からは不老会の会員さんとお話しできて「良い医師」になる気持ちを強くした、勉強をもっと頑張りたいなどの感想が聞かれました。会員の方々からも学生さんと話せて楽しかった、また来年も来たいとの感想が多く寄せられました。

集いの会は盛会のうちに終了いたしました。
不老会会員の皆様におかれましてはご健康に留意され、来年もこの集いの会へおいでいただきますことを心よりお待ちしております。

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