暑かったり寒かったりと気候が目まぐるしく変わる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
解剖慰霊祭は、愛知医科大学での最も重要な行事の一つとの位置づけで毎年5月初旬ごろに執り行っております。
系統解剖(医学生が正常な体の構造を学習するための解剖)・病理解剖の対象となられた故人のご冥福をお祈りしております。
令和6年度は5月13日(月)、お知らせの別ページで紹介しております不老会集いの会(https://aichi-med-anatomy.jp/2024/05/17/the2024furoukai-gathering/)に引き続き、覚王山日泰寺本堂にて執り行われました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、72名のご遺族様と、不老会役員の皆様にご参列いただきました。
また本学からは医学部長並びに当講座教授の内藤、病理学講座講師を始め関係教職員34名並びに本学医学部の二学年次124名が参列しました。
今年度の慰霊祭では、令和5年度4月から系統解剖と病理解剖にご遺体を供せられた72柱の御霊(みたま)を新たに合祀し、総数5426柱の御霊に対し、法要が営まれました。
午後2時より覚王山日泰寺内の本堂にて導師の入堂により祭儀が始まりました。最初の「三拝」では参列者一同、御霊に深い感謝と尊崇の念を捧げました。続いて愛知医科大学医学部長の笠井謙次様、公益財団法人不老会理事長の久野格彦様よりそれぞれ「慰霊の辞」としてご献体された方々への慰霊の言葉が述べられました。
「慰霊の辞」に引き続き、本学二学年次を代表しての柴田陸叶さんより「礼辞」として、ご献体された方々及びそのご遺族様に向けて感謝の言葉を述べました。文章の一部をご紹介させていただきます。
「医師として必要不可欠な知識を身につけることが出来たのは、ご自身の身体を提供してくださった故人、またそのご遺族の方々のおかげです。本当に深く感謝しております。自分自身がどのように勉学を取り組んだのかが医師になった際にたくさの命を救うことにつながることを自覚し、一人一人患者さんには、さまざまな背景があり、それに正面から向き合い最善の努力を尽くしていき、命を救い、より良い未来に貢献することで、未熟な医学生である私たちにお身体を提供してくださった方の尊いご意思に恩返しをしていきたいと思います。」
祭儀の終盤には参列者が順番に焼香を行い、献体者のご冥福を祈りました。
最後に本学医学部長の笠井謙次様より謝辞が述べられました。
閉式の儀をもって令和6年度の解剖慰霊祭は滞りなく終了いたしました。