令和7年度不老会集いの会を開催しました!

朝晩と日中の気温差が大きく、季節の移ろいを感じるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

愛知医科大学では、不老会会員の方と学生の交流を図ることを目的として年に一度、不老会集いの会を開催しております。本年は5月12日(月)に覚王山日泰寺の普門閣にて行われました。

当日は90名の不老会役員・会員の皆様にご参加いただきました。司会進行は、不老会愛知医科大学部会長の藤内美也子様が務められました。開会のことばのあと、成願(ご献体)されました不老会会員のご冥福をお祈りし参加者一同にて黙とうを捧げました。

医学部長挨拶として愛知医科大学医学部長の笠井謙次様より、来賓紹介として公益財団法人不老会理事長の久野格彦様よりそれぞれご挨拶を頂戴いたしました。

不老会愛知医科大学部会長 藤内美也子様
公益財団法人不老会理事長 久野格彦様

次に本学医学部の二学年次を代表して、田中さやさんよりご献体された方々及びそのご遺族様に向けた「感謝の言葉」を述べました。文章の一部をご紹介させていただきます。
「二年生になり、始まった解剖学実習では、ご献体にメスを入れさせていただき、皮膚を開いて、血管や神経などのつながりを追い、全身での理解を深めています。今まで習った臓器や構造を実際に確認できたときには喜びを感じます。数多くの似ている構造の名称や位置関係に、これまでは覚えづらいと感じていたものも、自分たちの手を使って見つけ出した感覚や実際に見ると違いがあるという気づきによって、頭に浮かべられるようになりました。どんなに小さく、細い構造も人体の機能を維持するために欠かせない存在であることに驚き、感銘を受けています。さらに、解剖学実習は医師になる覚悟や命の尊さと向き合う場でもあります。初めてお目にかかる方を解剖させていただくという経験を通して、その方の人生に思いを馳せながら、命を預かる責任の重みを身をもって改めて感じています。」

田中さやさん 「感謝の言葉」

続いて愛知医科大学泌尿器科学講座の佐々直人教授より「夜トイレに起きる理由とその対策 ― 夜間頻尿と夜間多尿の違い ― 」とのタイトルにてご講演いただきました。
尿の悩みは生活の質を大きく低下させる原因となります。尿の悩みに対する様々な対処法や注意点などをわかりやすくお話いただき、会員の方からも好評でした。

愛知医科大学泌尿器科学講座 佐々直人教授

最後に当講座教授の内藤から、不老会会員の方に向けて解剖学講座の1年間の活動報告をいたしました。会員の方に学生の教育のみならず、解剖セミナーや研究など多岐にわたる活動の一端をご紹介できました。

講演終了後は、会員と学生がお弁当を一緒に食べながらの懇談会を行いました。学生にとっては会員の方が献体登録しようと思ったきっかけや今の医師に望むことなどを直接伺うことができ、解剖実習で向き合ってきたご献体の崇高なる想いの一端に触れることができたのではないでしょうか。集いの会終了後、学生からは不老会の会員さんとお話しできて「良い医師」になる気持ちを強くした、勉強をもっと頑張りたいなどの感想が聞かれました。会員の方々からも学生さんと話せて楽しかった、また来年も来たいとの感想が多く寄せられました。

集いの会は盛会のうちに終了いたしました。
不老会会員の皆様におかれましてはご健康に留意され、来年もこの集いの会へおいでいただきますことを心よりお待ちしております。

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